明確に、実写でもマンガでも実現できない表現をアニメでやっていて、これは井上雄彦さん渾身だろうなと。これ以上は望むまい。最初で最後の井上雄彦監督映画では無かろうか。続けるのは難しそう。主演を変えた意味も声優を変えた意味も明確に有ったと思う。
多く観客が既に知ってるマンガを、別の視点を中心に描き直した映画って今までに有っただろうか。最初は全員の「FIRST」を描いていくかと思いきや、紛れもなく彼の映画になっていた。普通に、アヌシーとか、世界的なアニメの賞に選ばれて欲しい。その価値はある日本カルチャーを代表として出来る作品。
2022年最後の映画館は、2回目の #SLAMDUNKMOVIE を、お初のバルト9 DolbyCinemaで。四方から聴こえるボールとシューズの音で、会場への没入感を増しつつ、終盤の無音と真黒の強度が増す。劇伴も存分に堪能。感動は1回目に劣るものの、124分間、集中し続けてこそと分かって観ると、試合の体感も変わる。