大鳥涙

アメリカの友人 4K レストア版の大鳥涙のレビュー・感想・評価

3.5
ロビー・ミューラーのカメラとユルゲン・クニューゲルの音楽が、何処までもドライで鋭い。ヴェンダースの作品はどれも画が断然素晴らしく、脚本の弱さをカバーしてくれる。本作はその典型だろう。(画と脚本がビシッとマッチしたのが、’Der Himmel uber Berlin’!)
表現主義の伝統を語り口に忍ばせ、編集テクニックの巧みで魅せる。ヴェンダースのフィルモグラフィの中では重要視すべき作品とまではいかないが、サスペンス劇に人が実存する意義もサラッと盛り込んで、十分楽しめた。
大鳥涙

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