kazu1961

硫黄島からの手紙のkazu1961のレビュー・感想・評価

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
3.8
「硫黄島からの手紙」
原題「Letters from Iwo Jima」
2006/12/9公開 アメリカ作品 2018-192
再鑑賞

これは日本映画か?いや監督クリント・イーストウッドのアメリカ映画なのがミソですね!
第79回アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞・音響編集賞にノミネートされたんですが、全編日本語の映画が外国語映画賞ではなく作品賞にノミネートされるのは初めてのことなんですね。
それまでのアメリカの映画で中華系の俳優を使わずに日本人を使って日本を描き、史実もきっちりと研究してる作品はなかったんですね。このあたりもイーストウッドらしいこだわりでしょうね。
もとパン屋の一兵卒の目を通して、戦争の理不尽さ、刷り込まれた揺るがない価値観の恐さ、そして生に対する葛藤などを細やかに描ききっていますね。(幾ら素晴らしいリーダーがいても古い慣習から脱却できない幹部が多くいればやはり成功への道は閉ざされます。この作品を観てて業績不振に陥ってる多くの企業のことがよぎりました)
やはり「父親たちの星条旗」と続けて鑑賞するとそのテーマ生と日本軍兵士もアメリカ軍兵士も持ってる葛藤は変わらない事がよくわかりますね。

クリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作。アメリカ側から硫黄島を描いた「父親たちの星条旗」と対をなす本作は、硫黄島の戦いに参加した一人の若き日本軍兵士の目を通して、約2万2千人の日本軍を率いたアメリカ帰りの名将・栗林忠道中将らの戦いを描く。主演の栗林中将に渡辺謙、その他二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童がそれぞれ日本軍兵士として出演。

硫黄島からの手紙
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