ゴリアテの憂鬱

夢の涯てまでも ディレクターズカット 4K レストア版のゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

4.1
5時間もある作品を映画館で観るのは初めてだったので、事前にコンビニで(先月テアトルで水を買うと220円もするという衝撃の事実を身を持って体験したので)水とコーヒーと(10分休憩の時に外で手早く食べれるように)おにぎりとフィナンシェを買ってカバンに詰め込み、さらに念の為家から頭痛薬も持ち込んで万全の体制で臨みました。

お尻に筋肉も脂肪もあまりついてないという体型的な不利も抱えているのですが、そこは金魚すくい名人の華麗なポイ捌きの如く、お尻にかかる体重の重心の場所をこまめに移動させ、最後は「こいつ、もしかして太ももの裏まで使ってるのか」と一緒に観てるライバル達も驚愕するような体勢になりながらも、なんとか耐え切りました。
後半頭痛にはなりましたけども。

オープニングのtalking headsに始まりシーンに合わせたサントラのセレクトが見事でした。
映像もバチコンと決まってます。

前半の大陸跨ぎの追いかけっこ劇から、後半の博士のアシッド感漂いまくりの実験やアボリジニーとの触れ合いまで、「たとえ尺が長くなろうとも全部入れたいんや!」と言わんばかりのヴェンダースの溢れる想いが壮大に伝わってくるような作品でした。

ティコを中心とする仲間やアボリジニー達との即興演奏もグルーヴ感満載で最高でした。