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余命10年のmakoのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.8
《君と出会って、この世界が愛おしくなった。》
◎77点

原作は小坂流加の同名小説。2017年の発売以来、SNSを中心に反響が広がり、ベストセラーを記録しているそうです。私は知りませんでした。未読です。
著者は本作主人公茉莉(まつり)と同様に難病を抱え、小説の文庫化を待たずして亡くなりました。

監督は『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人。

難病を発症し、余命10年となった茉莉役に小松菜奈。茉莉と出会い、恋に落ちる和人役に坂口健太郎。

残りの時間が分かっているから、生きることに執着しないよう、恋だけはしないと心に決めて生きてきた。しかし、地元の同窓会で和人と再会し、茉莉の10年は大きく動いていく…

いわゆる難病物で、タイトルから察しがつきます。
なので観るのを迷いましたが、高評価と藤井道人監督ということで鑑賞しました。
少し前に、「情熱大陸」で藤井監督が取り上げられていました。本作で倒れるシーンがあり、倒れ方を医師からアドバイスしてもらい、リアリティを追求し演出していたので観たくなりました。

生きたいのに生きる時間が限られている茉莉。だからこそ、誰も好きにならずに、っていう気持ちは分かります。
生きたいのに生きられないって辛いし悲しい。
愛しい人がいたら尚更、辛いし悲しい。しかもそれは自分だけじゃなく相手にもその気持ちを味合わせることになる。だからこそ好きにならないようにと思っていたのに。
でも恋はコントロールできるものじゃないのよね。
いつしか恋心が芽生え…。

物語はさほど目新しいものはなかったけど、いい映画でした。
映像が美しく、印象的な構図もありよかったです。

茉莉の病名は、肺動脈性肺高血圧症(PAH)。発症原因は解明されておらず「難病」に指定されている。本作で初めてこの病気の事を知りました。

健康で、何不自由なく日常を送れるって当たり前じゃない。
それこそが幸せなんだと思う。
明日、何が起こるか分からない。だから精一杯、今を生きたいと思いました。

音楽は、実写映画の劇伴に初挑戦したRADWIMPS。主題歌「うるうびと」、いい歌でした。



◆雑談
長男が昨日本免を受けに行き合格し、普通車の免許が取れました。
早く帰りたいというので、午後お昼ご飯を食べた後に車で送っていきました。
せっかく免許を持ってるから、家から途中のサービスエリアまで長男の運転で行きました。乗ってて怖い運転ではなかったけど、トンネルに入ると中央線に寄り気味になり怖かったです😅
吸い寄せられる~、と言ってた。
1ヶ月半くらいいて、少し面倒だったけど(お昼ご飯とか)楽しかったから帰る時は寂しかった。
でも今は一人減って楽になった笑
通常の日常になりました😁



観客 30人超
劇場鑑賞 #28
2022 #34
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