shiron

夜の帳につつまれてのshironのレビュー・感想・評価

夜の帳につつまれて(2021年製作の映画)
5.0
PFF2021 Dプログラム

初監督作で長編!
そのまま劇場公開出来そうな作品に驚きました。

二人の自然なじゃれ合いが素敵。
立ちションのシーンが良いww
女性の監督なのに、よくあの感じをシーンに落としこんだなぁ。と思ったら、双子の弟さんがいて、その関係に憧れているそうです。
自分には入っていけない二人の世界があって、女にはわからない男同士のじゃれ合い。社会問題と言うよりは、その感じを描きたかったそうです。

なるほど。
確かに理屈ではない男の友情や絆って、よく映画で描かれますよね。
廊下を肩を組んで歩いたり、私の世代だと、休み時間に教室の後ろでプロレスやってる感じ?

二人が出会って、お互いにかけがえのない時間を過ごした。
川辺に立つ2本の木、飛び立つ鳥、喫茶店の穏やかな色合い。
自動販売機のシーンも切ない。

ラストの音の演出が、心に突き刺さります。
監督は作詞/作曲もなさる方だから、こんなに痺れる演出なのか?
旅の途中で挿入される音楽も良いです。
とくに猫と遊ぶシーンの曲がお気に入り。
shiron

shiron