ベルイマンの作品を観て思うのは、同時代
の他の作品と比べて明らかに視点が違う気が
するのです。うまく説明はできないけど…。
冒頭の馬車のシーンも良いけれど、車輪が
水溜りを踏んでいくシーンと水溜りに雨が
降り注ぐところがお気に入り。
運営が傾いているサーカス団の過酷な生活と、
平凡だが平穏な生活の妻子との生活の間で揺れ
動く情けない男アルベルト。彼を突き放した
奥さんが素晴らしい。自分の気持ちに正直で
清々しさを感じました。自分の気持ち大事に
しないとね。
それに比べてアルベルトとアンは腐れ縁な
のでしょうか哀れです。