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海炭市叙景のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

海炭市叙景(2010年製作の映画)
3.8
北海道函館の地で撮影された架空都の町「海炭市」を舞台に様々な人間が織りなすほの暗くもあたたかい短編集。

佐藤泰志原作で『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』と「函館3部作」の一作目。短編集系の映画は至極苦手だったがこれは観れた。自分より絶望的な状況を観て「あ、俺まだ大丈夫なんだ」という安心感が得られる本作だが、石油ストーブでホカホカするような不思議な温かみを感じる。きっとこの魅力こそが佐藤泰志氏の描く北海道なのだろう。北の国からでも似たような空気感じるけど、それに見合う言葉が分からない。町が小さければ小さいほど、そこにあるドラマは心に残るね。あー北海道行きてー。あ、監督は『鬼畜大宴会』の熊切監督。
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