あーびん

海炭市叙景のあーびんのレビュー・感想・評価

海炭市叙景(2010年製作の映画)
4.5
執筆中に原作者が自死した為小説は未完。
原作の雰囲気を損なわずに市井の人々の鬱屈とした毎日やささやかな希望を丁寧に掬い上げる演出がよい。

佐藤泰志の故郷であり、海炭市のモデルとなった函館の風景もたっぷりと生かされている。

オムニバス形式の登場人物たちの人生が交錯する瞬間が映画的ですばらしい。
猫もかわいい。
じんわりと心にしみる映画だった。
あーびん

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