ゆりな

Destinyのゆりなのレビュー・感想・評価

Destiny(2021年製作の映画)
3.9
いつもガーリーな映画を紹介している、好きなTwitterアカウントの紹介で。

こ!!!れ!!!は!!!

ハイセンスでめっちゃ可愛い〜〜!なのに毒が効いていて、シニカルでロマンチックではない。少女漫画にはない、短編ならではほろ苦さがすごくいい。
そもそもストップモーション大好き人間のわたしにはたまらない。
よーく見ると細部まで凝っていて、手帳のイラストが消して直しての跡があったり。

脚本はリアルではないけれど、恋愛ドラマやバラエティの再現VTRによくありそうな感じ。最近の若い子は「そもそも恋をあまりしない」と聞いていたけれど、そんなことない私たち世代にありそうだった感じに、ちょっと嬉しくなってしまった。こんな風にいつの時代も恋に悩む女の子がいてよかった〜嬉しい。
朝、ハクシュン!寒!なんてやっているところは、可愛すぎなくて綺麗な女子大生の女の子って過ぎなくて、逆に好感。

食べ物で感情を表現しているところはヤン・シュヴァンクマイエル。Eテレみたいな可愛さもあるんだけど、ティム・バートン作品やピングーみたいな少しダークさも感じた。

割とさっぱりサヨナラ!と言えているところ、手帳に絆創膏と雫が落ちた先には新しい芽が咲いていて、お洒落する気持ちを現したテーブル。終始ビターだけど、微かに光も見えていてよかった。やっぱり女の子が主人公の映画はハッピーエンドじゃなくっちゃね!(と改めて思った)
ゆりな

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