海炭市という凍てつく錆びれた町こそが主役の映画。
そこで暮らす市井の人々。
皆が皆、上手くいってない。
映画だけど、映画みたいなことは起こらない。
日々の暮らしの侘びしさだけが伝わってきて、 …
小説の短編集を読むように、この街に纏わるいくつかの物語。なんと胸を締め付けられる思いでありましょう。もう少し楽観的に考えられたらとは思うけれどそれはあくまで客観的な意見。当事者はその時にはもう、どう…
>>続きを読む佐藤泰治原作の映画化3部作の第1弾を再見。かつて造船業で栄えた地方都市の斜陽を全て背負っている様な冒頭の兄妹の描写がとにかく…
誰もが生まれる場所も時代も選べない。その通りだけど、それでも生きていか…
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2回観て、2回とも思ったのが
本当に現地の素人が出演者なのか?ってこと。ドラマは激しく起きないけど、日常生活を覗いているような感覚にだんだんなってくるから途中からすごく見やすい。
加瀬亮のバイオレ…
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はじめに示されるのは結露した窓。
そのほか、この映画で目立つ物は灰色のものばかり(雨雲、霧、煙)。
気体という最も曖昧で捉えにくい対象を「重み」のあるように写すのは近藤龍人のフィルム。
ほとんど…
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海辺の町の人々の生活が、ドキュメンタリータッチでリアルに描かれていた。後に、それぞれの生活がリンクしていくのは、良くあるパターン。
荒々しい性格の人達が出てくるシーンは好きではなかった。
全体的…
何ともいえないやるせなさが湧いてくる。
架空の町・海炭市(かいたんし)を舞台にストーリーは展開するが、街の様子はここはどこか私の知った町なんじゃないかというノスタルジックな錯覚を起こさせる。
登場人…