ジャニスとアナは望んでもいない妊娠をしてしまい、お互い同じ日同じ時間に赤ちゃんが産まれる。
そこから時は経ちジャニスは彼から肌の色が違うと指摘され、DNA検査をすると自分の子ではないとの診断。
過去に何度も使われたテーマである子の取り違え。
勿論ジャニスの子と思われているのはアナの子であり、2人はまた偶然出会ってしまう。
ドラマが起こらないわけがない展開であり、アルモドバル作品らしく母親の強さや脆さが如実に感じられる。
そしてやはりスペイン作品に出ると一際輝くペネロペ・クルス。
母として、そして1人の女性としての無力さが何とも切ない。
終盤切り替わったかのようにスペインの歴史に目を向ける展開がある。
ここだけ別の作品になったかのような感じ。
スペインの暗部の時代を知って納得した。