主婦Z

死刑にいたる病の主婦Zのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

榛村があえて捕まった感じとか、最後にたどり着いた途端急にそっけなくなる感じとか、すごく違和感あって考察を一通り見てたら「OL殺しは灯里が真犯人でそれを隠すためにわざと逮捕された」というのを見てゾッとしてます・・・つまりロン毛のやつも全員洗脳されたまんまで、嘘の証言をさせられてたってこと。洗脳されてたのは観客たちだったってことですか、、、ジョーカーみたいな映画?!

最後の、灯里も繋がってたんかい!こわ〜!だけで終わってたよ〜、、、。映画の中で弁護士がひとりだけ「まにうけすぎじゃないですか?」というのは、観客に向かって、映像の中で真実だと表示されるものを信じすぎだよって、言ってた言葉だったのか?! OLが殺される描写で、動けないように足首や手口の関節を切っていたのが印象的だったのですが、それはまだ力のない灯里が殺す手段として先にその部分を切り付けたとしたら!

なんでそこまでして灯里の罪をかぶったのか疑問だったけど、あの死産して燃やしたという赤ん坊の話は嘘で、実はあれが灯里だったのかもしれない。児童養護施設などで育てられたのか。自分の娘(しかも同じようにサイコパス)のために罪を被ったなら納得いきます。じゃあなんでわざわざ主人公を呼び出して調べ直せって言ったのかな?という謎に戻ってしまうが、自分が殺せなかったターゲット(主人公)を、自分の代わりに娘にやらせた(ラストシーンの後に灯里に殺されたと解釈)としたら、全部納得いきます!

この考察について誰でもいいので話し合いたいです!コメントください!!!



以下はそれを知る前の感想です
・・・・・・・

オチは怖かったけど、白石監督のシリアルキラーものということで事前に期待すぎた感がありました、、、、都市ボーイズの岸本回でこれを知ったので、マジで阿部サダヲがはやせさんにそっくりで笑ってしまう。まったく光のない目!

残虐な描写がすごくリアルで怖い。怖いというか痛い。とくに骨剥き出しにするとことかヒィ!ってなっちゃう。痛いシーンが無理な人は無理。シリアルキラーって、なんとなく性的趣向=残虐な行為になってる人が多いと思うけど、榛村は性的な感じがまったくなかった。ただ育ちのいい少年少女にじわじわ暴力をふるうことが生きがいみたいな人だったってこと? 少年の時に犯した犯罪は若干性的な部分があった気がする(下から石を詰めるなど)榛村の考えがよくわからなかった。石を詰めるのは、犯人が赤ずきんちゃんやおおかみと7匹のこやぎでやっていたことをやってみた感じなのかな。

事件の証拠を不完全に燃やしたときの、落胆した感じもよくわからない。殺人は重労働ってことで、もう疲れたわーって感じなのか?それとももうやめなきゃいけないのかーってこと?ならなんで?

拷問の手段でなんだかんだ一番きつくて痛いのは爪を剥がす、爪と肉の間を開くことらしい。。。

前半はおもしろいんだけど、後半から理解できない描写が多かった。主人公が傘でおっさん殴り倒してるとことか、最初そういう幻想を頭で思い浮かべちゃってんだろうなって思ったらマジでやっちゃってたし、そのあと駐車場で待ってた女が、ぺろぺろしてそのままやっちゃうなんて!そんなアホな〜夢だ夢って思ったら現実だった笑。まあその灯里の行動もオチを見た後だとそういうやつなのかと納得できはするけども。

あと面会のシーンでよかったのは、手と手が触れ合ってしまうやつ、メッチャびっくりした!あそこ最高の演出!ドキッとしました。こちら側にきちゃうのもよかった。

ロン毛の人、顔整いすぎじゃない?彼が出てるシーンはリアル感がなさすぎて、いきなりチープになっちゃった気がする。姿が二次元的すぎて。(でもこれも榛村が全て指示してやらせていた事なのだとしたらその違和感もチープさも納得がいく)

音尾さん(うまい!)や岩井志麻子が出てきて嬉しくなっちゃった。

雅也が、遺体の写真資料をみながら焼きそば食べたりすることで、この主人公がもともとそういうものにあまり抵抗感がないってのも自然に表されていてよかったです。

手紙をよむシーンで急にプロジェクター使う演出はよくわからないというか、別にいらんなって思った。顔がかさなるシーンだけで良くない?
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