にっきい

死刑にいたる病のにっきいのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.4
階段を上がるシーンの宮崎優さんのオシリ。

少し前から何度も予告見て気になってた作品。

立件された9件の殺人って話し。
『狐狼の血 LEVEL2』の時もそうでしたが、最近の白石和彌監督ってめちゃくちゃホラー要素強めに感じます。
今作も爪を剥がず拷問シーンや、身体を斬り刻まれ泥の中を這いずりながら必死で逃げようとする被害者が、何度も何度も執拗に映し出されたり、ボロボロになった屍体が出てきたりとグロシーン結構有りました。
24人もの人間を殺したシリアルキラー榛村(はいむら)から手紙を受け取った大学生の雅也は、面会に行くと立件された9件の殺人のうち1件は冤罪なので真犯人を探して欲しいと頼まれる。
中学の頃世話になっていた恩もあり、事件を追ううちに真相を知りたくなり、事件にのめりこんでしまうのだが…、って話し。
これ確か主人公が面会に行った時点で死刑が確定してるハズなんです。
なのに収監されてるのが刑務所ではなく拘置所?
まだ裁判中で受刑者ではなく容疑者の段階なら私服だけど、刑が確定してるなら刑務所の服を着て髪も丸坊主にされてるのが当たり前。
なのに榛村(阿部サダヲ)は私服で髪型もそのまま。
何より面会室に入るのにボディチェックも無く、面会室自体が薄暗いとか有りえへん。
しかも面会者を確認するのが看守とかおかしいやろ?
受刑者が会うか会わないかを決めるんやから、受刑者が覗き窓から見ないと意味ない。
と、面会のシーンはツッコミどころだらけでしたが、事件の真相に近づくにつれ、主人公も闇堕ちしていくのはスリリングで面白かったです。
ただ主要な人物の数が少なく、全てが榛村に関わってる人ばかりなので、ある程度事件の予想のついちゃうのが残念。

この前映画を観た帰りの話し。
駅に着いた時丁度特急が来たのでそれに乗って帰る事にしたんです。
ネットで特急券買えば半額以下なので。
昔と違って車掌さんにチケットを見せる必要はなくて、指定席に座ってるかの確認をされるだけなんですが、何席か前の女性は車掌さんに「ここの席ではなく、もっと前の車両ですね。しかもこの列車の指定券ではないですね」って言われてる?
すると女性が「これに間に合ったから乗りました」って、違うの分かってて乗ったんかい!?w
その後彼女がどうなったのかは分かりません。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年5月8日
鑑賞回:13:25〜15:45
劇場名:MOVIX京都
座席情報:シアター⑥ O-11
上映方式:2D
レーティング:PG12
上映時間:129分
備考:リピーター割引
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【ネタバレ備忘録】
24件のうち23件の殺人に関しては、17〜8歳の高校生で、拷問の末に殺されてるけど、1件だけは被害者が24歳で身体は斬り刻まれているけど拷問はされず普通に絞殺されていた。
なので榛村は自分の手口ではないから冤罪だと主張していた。
しかし実際は一旦目をつけた相手は絶対に殺さないと気が済まない性格で、高校生の時に殺せなかったから犯行の手口が違うだけだった。
そして雅也も恋人の灯里もかつてのターゲットであり、獄中から2人の心を巧みに操り殺人を続けようとしていた。
看守もマインドコントロールで言いなりにしてたけど、担当がいるわけじゃないから、実際は不可能だと思う。
看守全員を操れない限りは組織なんだから、決まりから逸脱した行為は必ず誰かが止めに入るはず。
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