torarin

死刑にいたる病のtorarinのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

演技が本当にすごい。
阿部さん目に全く光がなくて無機質、人間味が本当にない。
岡田さんの"変化"もとても感情移入してしまった。
獲物に対する執着や性癖、弱者を支配していく快感、人間味がないのに本能的ですごく気持ち悪かった。精神的にダメージうけたよ。
いろいろ考えてしまった。

他のユーザーの感想・評価

れ

れの感想・評価

3.7
阿部サダヲの洗脳のような演技、終始相手を言いくるめさも正当性を持たせ淡々と話してくる感じは引き込まれました。
最後の女の子、個人的に気持ち悪かった。

このレビューはネタバレを含みます

白石和彌監督作品らしい陰鬱とした空気感や人物描写・容赦無い残虐描写(これまでの白石作品と比べると割と控えめに感じましたが、それでも爪を剥ぐシーンにはヒヤッとしました)で終始胃もたれしそうな映画となっています。特に、阿部サダヲ演じる史上最悪のシリアルキラー・榛村大和がゾッとする程狡猾・非道・無慈悲であり、こんな奴が隣近所に住んでたらどれだけ恐ろしいかとその演技力に脱帽しました。

死刑囚から手紙を受け取った主人公が独自に事件の真相を探るという流れは、白石監督の原点とも言える『凶悪(2013年公開)』と通じる所があり、岡田健史演じる主人公がまるで何かに取り憑かれたかの様に次第にのめり込んでいく様は正に同作の山田孝之に重なる物がありました。

断片的に散らばっていた伏線を敢えて劇中ではっきりさせず最後に回収したのは少しモヤモヤもしましたが、逆に後から色々な形でオチを考えさせられるのでそれはそれで面白いなと思いました。それでも、個人的に近年でかなりの良質なサスペンス映画だったと思います。
popochan

popochanの感想・評価

2.6
阿部サダヲ、サスペンス、という題材に期待しすぎたのかもしれない
途中からオチが想像ついてしまってドキドキを味わえなかったこのやる気なさ、
伏線弱すぎる
きっと、良い映画なんだろうけれど期待を全く超えてこなかった
若干間伸びしてる感もあった
あとあのラブシーン別にいらなかった
akando

akandoの感想・評価

4.0
塀の向こうに隔てられたはずのものがこちらに侵食し、時には重なる感覚。
主人公・雅也の心の動きをとらえた映像表現が印象的だった。

あとはとにかく阿部サダヲ演じる榛村に釘付けになった。
もう阿部サダヲの過去作観ても榛村がちらついてしまうかも。
怪演ってこういうことを言うんだな…。

白石監督の作品、好きだけど見た後しばらく指先がゾワゾワする。
最後の最後はなるほどねぇ、と。
しっかり点と点が繋がってラストを迎える個人的に好きな終わり方。
ただなんとなく想像ができてしまい、もうひと捻りは否めなかった。だが映画全体で考えると退屈もせずよかった。
cossie

cossieの感想・評価

4.0
痛々しい描写が冒頭にあって目を閉じてしまったけど、およそ2時間強、夢中になって観ることができた。

阿部さんのこういう役はすごくハマってて好き。
Jenny

Jennyの感想・評価

3.5
2022.6.3 17

阿部サダヲの怪演が光っていました。
普通の人ではない気配がする。
本当に目に光が少しもない(笑)
岡田健史くんも阿部サダヲに
喰われないくらい頑張っていました。

グロ描写がキレキレなので
そこにばかり目が行きそうですが
なぜタイトルがキルケゴールの「死に至る病」から来ているのかを考えるとおもしろいと、、、!

私見ですが、
榛村は自身の生い立ちに
無意識的に絶望していたのでしょう。

東京拘置所での面会シーンが印象的です。
雅也と榛村の顔が重なる(時にはずらす)ようなライティング(さすがに加工ですかね?)で
2人を隔てるガラスに写ります。
それに呼応して2人の内面も重なったり、離れたり、、、

そういった工夫を感じながら観ることができて
おもしろかったです!
グロいとこは目つむっちゃった🥲
omg

omgの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

期待してしまった分まあまあかな、
途中の父親かもしれないというところと母親と阿部サダヲが一緒に写真に写ってるところがピークだったかもしれない。

結局みんな阿部サダヲの元ターゲットだったというオチだけど2時間のオチには少し弱い気もする、、

結局阿部サダヲだったんかいという。
あと謎のラブシーンは必要?あの急展開ラブシーンで若干冷める。
あと岩ちゃんが最初から雰囲気出し過ぎてわかりやすい、
所々予想できてしまった。
伏線をわかりやすく貼りすぎて予想を超える展開にならなかった。
サスペンス系の映画は結構推理してみるところがあるからもう少し深くて良い気がする。

面白かったけどオチとしてはまあまあ
ちょっと間延びしてるところはあった気がした。
阿部サダヲのサイコパス具合に背筋がゾッとする映画。
阿部サダヲの演技がとりあえず凄い。瞳の中に飲み込まれそうでした。
内容的にはなんとなく読めてしまうし、謎なシーンとかはあったけどラストがある意味怖すぎる。

途中いろんな人の関係が深すぎてあまり理解が追いつかない。

Fラン大学生に容赦ない映画。
なんか本と結構違って微妙だった。もすこし違うまとめ方してほしかった。
映画単独で見るならおもしろいのかも。
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