このレビューはネタバレを含みます
原作知らずに映画から
阿部サダヲに惹かれて鑑賞
観終わった後に知ったけど
白石監督作品だったのか〜
個人的に全く刺さらない監督だと思ってたけど
今回のはキャストと原作ありきだから
わりと嫌いな作品じゃなかったな
オープニングに桜でも撒いてて
血の演出かな？と思ってたけど
最後に爪だったのか〜ってなった
阿部サダヲのサイコパス演技好きだし
眼があまりにも良すぎる
とにかくずっと暗い雰囲気で
ストーリーが進んでいって
特に救いもなければ
サイコパスが周りを手玉にとりながら
獄中でも人間を動かしていく様が
洗脳チックで面白い
髪の長いアザの男の子が
もう少しストーリーをかき乱して欲しかったけど
登場だけ奇妙に出てきてあと普通だった
消極的でずっと父親の暴力に耐えてきた子が
自分がもしかして猟奇的な殺人鬼の
息子なのかもしれないと思った途端に
人も殺そうとしちゃうし
積極的になれない女ともやれちゃう
心境の変化が人間として面白さを感じる
ただ、血まみれの男を
自分の服で拭いちゃうあたりから
この女やり過ぎだから
こいつも関わってくるのか？と
ちょっと思ってしまったら
そのオチだったのでなるほどねで終わった
何を信じれば良いのか
どこからが自分の意見なのか
わからなくなって終わるのが地獄的
明るくニコニコなパン屋が
実はサイコパスで
拷問しながら未来ある真面目な学生を
狙って殺しまくるって設定ぶっ飛んでて良かった
