新年度生徒募集の予備校ポスターみたいなジャケが目を惹く乃木坂46のレンカ・イワモトと「ゴジラ」シリーズでお馴染みで今作が遺作となったアキラ・タカラダ主演のヒューマンドラマ。
不登校で終活アドバイザーとして働く女子高生、彼女の通う学校の教師を辞めたニートの女性、終活をしようとする老人等様々な問題・課題を抱えた年齢もバラバラの人々が桜の木を軸に通じ合う内容で、生きているうちは思ったほどの多くは見れない桜から人生の儚さ、「桜は下を向いて咲くんです。皆が上を向けるように」という言葉から人生のちょっとした希望を学んだ気分に。終活のお店に来たちょっとした映画を撮って欲しいと頼んできたお客さんが終盤再登場しそうでしなかったりそれぞれのキャラの深掘りがちょっと浅い所が少し気になりましたが、心が清々しくなる作品に仕上がっています。
主演だけでなくエグゼクティブプロデューサーも務めたタカラダ3にとってはテーマとしてもその長いキャリアを締めくくるのに相応しい、次の世代に伝えたいメッセージ性も有る作品になったのではないでしょうか。
ありがとうございました。