松田

ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリーの松田のレビュー・感想・評価

3.7
凄い事するなぁ…。
大好きだったゼロワンが遂に終わってしまった。それがこんな着地になるとは…。
言葉や尺は決して多くないが、その中でも不破さんや刃さんの戦う理由、滅亡迅雷の真意などなど…彼等らしさがコレでもかと詰まっていて心に突き刺さった。

またソルドたちの行動を見ると、ヒューマギアという存在の純粋さと学習能力の高さは今作でも健在だったと思う。
そんな彼等が人の悪意に晒され、人を襲う。そんな悲劇を止める為にひた走ったテレビ本編と劇場版。
人間の業の深さと「悪」というものの行く末を見せつけた仮面ライダー滅亡迅雷。
それに続いて今作は正義とは?戦う理由とは?というモノを問うてきた気がする。
ゼロワンの物語全体の完結を見届けた自分たちは、物語の結末の後の事、もっと言えば己の生き方や現実世界に目を向けて物語の領域を超えた部分を考えなきゃいけないのかなぁ…とも思った。

あと、気になる点が尺の短さ。これからも無理にVシネクストに完結編を持っていくことないんじゃないかなとも思う。普通にスピンオフぐらいで終わったって良いじゃないかとも思う。
そんな事言いつつ、令和ライダー第一号作品の幕引きという重荷を引き受けた、彼等の覚悟と決断を受け入れたい。
松田

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