ナチス・バスターズの作品情報・感想・評価 - 9ページ目

「ナチス・バスターズ」に投稿された感想・評価

モリコーネにショスタコーヴィチが憑依したかのような劇伴に、昭和のオッサンはめちゃくちゃテンション上がったんだけど、何か思てたんと違いました。

邦題が安っぽくて品がないのはさておき、最後まで誰が主役で、どいつに感情移入すればいいのか分からないまま、ひたすらパッシュンパッシュンした狙撃を見せられます。何やかや戦闘は盛り上がってんだけど、一向に盛り上がらないこちらの気持ち。

狙撃手も「亡霊」にしては神秘性ないし。頻繁に素顔をさらすわ、サウナでのぼせて失神するわ、意外と飾り気のない自然体。

とはいえ、積雪の表面がキラキラ光るさりげない描写や、敵の将校がマッパで応戦したり、マッパで雪原を逃げたり、挙げ句には女装で逃げ回る辺りは新鮮でしたわ。あと、戦闘で歪んだアゴとか。

冒頭のシークエンスがラストにつながって、ようやく何がやりたかったのか、何が言いたかったのかが判明するんだけど、遅すぎてカタルシスにはつながらず。

「ニキータ・ミハルコフが絶賛」って、後から見ただけで制作に関わってないやん。まぁ、誰が絶賛しようがしよまいが、美味そうな匂いがしてたからどのみち見に行ったんだけどね。それにしても、あまりに巨匠の名前が安く使われてないか? 本人は知ってるのか? どうせ日本語読めないからバレやしないってか?
arch

archの感想・評価

4.3
定期的にナチスがコケにされ、ぶっ殺される映画が作られるべきだと考えている私は『アメリカンカンフーナチス』以来のナチスぶっ殺し映画に興奮しました。
特に本作は俗に言う"ボルシチウエスタン"であり、西部劇風の演出や展開でナチスとパルチザンが殺し合う話になっています。
特筆すべきは人体破壊描写へのこだわり。顎の下りは本作1番の興奮を覚えました。
全体として籠城戦が続く作品にはなっているのですが、音楽や死ぬバリエーション、そして緩急をつけることで上手いこと飽きさせないようになっていました。

自分は映画における出産シーンがとても好きで、西部劇×出産という『荒野の処刑台』以来の感動を覚えました。

最初と最後に"赤い亡霊"の活躍を描くわけですが、そこにちょっとした変化をもたらすことでファシストを徹底的に悪として描き、また虐げられた市井の人々のリベンジまで描いてみせている。
期待してなかったのですが、掘り出し物でした。
レビューが高評価なので観賞。ハードル上げ過ぎました。ワタクシの勝手ですが(笑)。赤い亡霊が寡黙で、同胞にも絡まないで個人行動なのが良き。まぁ同胞達もどんな集団かもよくわかりませんが。
にこぺ

にこぺの感想・評価

4.0
原題の英題「RED GOAST」で良かったんじゃないか?
雪の荒野でのマカロニウエスタンだった〜!初めっから見せちゃう?とかこのシーン必要?とかその距離感で?とかちょっとぶつぶつ思ったけど、楽しく観られたのでいいでしょう。
赤い亡霊さんが、マックィーンに似てましたね。イケメンの厳格なドイツ高官にそういうことさせちゃったり、大袈裟な音楽だったり、いろいろ楽しい作品でした。
pherim

pherimの感想・評価

3.8
冬のロシア大地、独ソ戦前線で伝説化した狙撃兵“赤い幽霊(Krasnyy prizrak)”巡るボルシチウェスタン。

寒村描写が続き、タランティーノやマカロニウェスタンの奥向こうに黒澤明の呼び声さえ響く画作りが楽しい。赤い幽霊とは誰か、に応える終幕は格別爽快。
ソヴィエト寒村で休息をとるソ連兵5人。そこへドイツ部隊と鉢合わせ。派手な銃撃戦となるが、銃器と人数でソ連兵は圧倒的に不利。だが、どこからか飛んできた銃弾がドイツ兵を倒す。ドイツ兵が恐れるスナイパー、赤い亡霊だ。
冒頭からスナイパーの姿を見せてしまう。『フルメタル・ジャケット』のように、姿を見せないスナイパーの方がドイツ軍の抱く恐怖心が伝わってきたのではないか。
場所が無人の村の一軒家だけ。広がりがなく、閉塞的なので、奥行きがなく、小さくまとまった感じを受ける。しかし、同じく独ソ戦を描いたソヴィエト映画の超大作『ヨーロッパの解放』のような大味な作品より、小味の効いた本作の方が楽しめたことは確かだ。
ナチス上官が風呂好きで、なにかと裸でウロウロしているのがおかしい。
regency

regencyの感想・評価

3.0
最近続々と公開されているエンタメ度の高いロシア製戦争映画の中でも、本作はVFXも使ってない上に戦車や飛行機も登場しない。無人の村を舞台に少数のロシア兵と多数のドイツ兵の戦いが繰り広げられるという、規模的にも予算的にもかなりミニマムな出来。
登場人物に極端にクローズアップしたカメラショットや、エンリオ・モリコーネ風の劇伴など、かなり西部劇を意識した作りなのが特徴。さらにはダイアローグの多さも相まって、『ヘイトフル・エイト』の影響も感じる。『T-34』のようなド派手な爆破、破壊シーンこそないものの、いつ撃つか撃たれるのかの神経戦はなかなか見せてくれる。
謎のロシア人スナイパー"赤い亡霊"役の俳優が、スティーヴ・マックイーンやダニエル・クレイグに似たルックスなのも印象的。というか邦題も、原題通り『レッド・ゴースト(Red Ghost)』にすればよかったのに…

より詳細なレビューは↓
https://cinemarche.net/column/sebeteno-27/
|<

あなたにおすすめの記事