原作未読。
ルネ・マグリットのシュールな作品が導入部を引き立てる。
物語の展開としては妻夫木登場から動き出すのだが冒頭の出会いと家族の時間の温かさの細やかな描写は後半効いてくる(安藤サクラの腰の入った小石シュートは真似しちゃ絶対ダメなヤツですw)
個人的にはエピローグ的なアレは導入部からの含みもあり嫌いではないが、安藤サクラと息子役の軽トラの荷台でのシーンが良すぎて蛇足感が有る。
犯罪加害者の家族が受ける風評被害については先日刑が執行された加藤智大死刑囚の実弟の壮絶な手記を思い出すが、名を替えてでも生き直す事が希望になるのならそうすれば良いと感じられる力がこの作品には有る。