このレビューはネタバレを含みます
何度か予告を見ていたこともあり期待し過ぎてしまった。。
死刑囚の息子という境遇は想像してもし足りないと思えるので原誠の人生には入り込めなかったのに対して、一瞬のシーンでありながらも太賀くんで泣けたのは清野ちゃんの存在か、お兄さんが良い（嫌な）演技してたからでしょうか。。
後者の方がリアリティを感じたんだろうなぁ
里枝が言う「わかってから何だけど、知らなくてもよかったのかもしれない」というのが、まんまこの映画のテーマに感じた。
名前とか戸籍とか、家庭環境とか境遇とか、
それらよりもシンプルに大事なのは、共にした時間とその事実だと。
「ある男」を通して感じたり考えて欲しかったのはこのような内容ではないかと個人的に捉えて、ずーんと響きました。
原誠の素性を洗ってるうちに、城戸が自身の境遇にシンパシーを感じるのはわからないでもないが、その重めの内容よりも嫁が不倫しているというありがちなトリガーで「ある男」に頼ってしまうラストに素直にビビった。。！
原誠と里枝の関係性を垣間見たゆえにダメージ大きかったのだろうか。。
よーく考えれば先ほどはリアリティ感じたなんて言いましたが、清野ちゃんという彼女がいるにも関わらず、自身の家庭環境に耐えられず戸籍を交換し姿を消した「たにぐちだいすけ」もビビる内容ですわな。。
（清野ちゃんが重要なのは個人的だが）
