このレビューはネタバレを含みます
◆あらすじ◆
ピッパとトーマスのカップルは新居で同棲することになった。その新居は向かいの住人の生活が丸見えになっていて、2人はつい向かいの生活をのぞいてしまう。やがて、2人の好奇心は暴走し、盗聴までしてしまうが、向かいの住人が浮気していることを知り、ピッパはそれを住人の妻へ知らせようとして思わぬ結果を招いてしまう。
◆感想◆
主人公のカップルが向かいのマンションの住人の生活に興味を持ってしまったために一線を越えてしまう様子を描いた作品であり、そのストーリー構成の面白さと終盤の意外性が素晴らしい作品でした。
ピッパ(シドニー・スウィーニー)とトーマス(ジャスティン・スミス)は新居に引っ越してきて、偶然、向かいのマンションの住人、セス(ベン・ハーディ)とジュリア(ナターシャ・リュー・ボルディッツォ)の夫妻が性行為をしている場面を見てしまいます。そこからピッパたちはセスたちの生活に興味を持ち、双眼鏡を購入したかと思えば、セス夫妻のパーティに忍び込んで盗聴設備を設置するという違法な行為にまで手を染めて、セス夫妻を観察します。
しかし、セスが浮気しているところを目撃してから、ピッパはジュリアに伝えようと考え、介入しないというトーマスの考えと対立し、ピッパは暴走し始めます。ピッパはジュリアと知り合っていたこともあり、ジュリアを助けたい思いだったのでしょうが、これが思いもよらぬ方向へと進んでいきます。ここからの展開がとても面白くて、ピッパとトーマスの顛末が本当に予想外でした。
本作ではかなり性行為のシーンが多く、人によっては嫌悪感を抱くこともあると思いますが、ピッパ役のシドニー・スウィーニーがかなり身体を張っていて、それ故に彼女に待ち受ける展開の苛烈さが印象に強く残ったと思います。
ストーリーの意外性とテンポの良さがあって、とても楽しめました。
鑑賞日:2024年8月2日
鑑賞方法:Amazon Prime Video