さがすのけんさんのネタバレレビュー・内容・結末

物語が二転三転し、見入ってしまいました。
実際あった事件をミックスして題材にしており、妙な生々しさがありました。
失踪した父を探して行く中で、とんでもない事件に関わっていた事をしった娘さん…そして犯人と、みんな名演技でした。

最後の犯行シーンで用意されていたクーラーボックスの数にまさかお父さんも被害者になるのでは…！と思っていたら
中身はキンキンに冷やした缶ビールが
犯人にもようやく信頼できる人が現れたのかな…と一瞬思いましたが、自殺願望のある人を手にかけたことは許されないことだなと。
お父さんも、最後の自殺志願者の願いを聞いて、奥さんの姿をフラッシュバックしながら手をかけたシーンではなんとも言えない気持ちになりました。
娘さんはお父さんのスマホを手に入れたところから多分お父さんがこの事件に関わっていた事を知っていたのだろうか…知りながら離島までお父さんを追いかけてきたのか…
ラストシーン、ピンポン玉の消えたラリーはこの親子のコミュニケーションというラリーは終わってしまうのか…サイレンの音が聞こえてきたのでそう感じさせるシーンでした。
きっとお父さんの回想シーンが始まった時の語り口がどこか自供しているような雰囲気だったのはそういう事なのかな…
なんて思いました。

すごく良い映画でした。