子どもと母性(父性)についての映画。
子どもがいる人であれば物凄く感情移入できると思うけど、子どもがいない場合は少しピンとこないかも。
まだまだ新米父だけど、やっぱり一言で子どもを表すとすると、「かわいい」「愛おしい」だとは思う。
でももちろんそれだけじゃない。
「全然旅行とか行けないな〜」とか「飲みに行っても早く帰らないとなー」とか、「独身羨ましいな」とか、時として「もしも子どもがいなかったら」なんて未来を想像してしまったり、「解放されたい」と思ってしまうこともある。
若くして(周りがまだ遊んでいる年齢で)子どもを持つと特にかもしれない。比べてしまうから。
でもだからといって子どもを愛していないかと言われれば断固としてNOだし、そこには絶対的な父性があると言い切れる。でもだからこそ、時に子どもが邪魔と感じてしまう自分に自己嫌悪するのも事実で、、
この映画は、そういう子どもに対して矛盾した思いを抱いてしまうのは、全然"普通"なんだよってことを教えてくれる。
「あなたはちゃんと子どもを愛してるんだよ」と、「ちゃんと母性・父性はあるんだよ、大丈夫だよ」と。
勇気づけてくれるような、背中を押してくれるような、そんなメッセージを"映画の魔法"で伝えてくれる傑作。