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恋い焦れ歌えのののレビュー・感想・評価

恋い焦れ歌え(2022年製作の映画)
4.8
本当にいい映画だった。余韻がすごい。
メッセージ性が強かった。でも観た人がちゃんと考えて、この映画をその人自身で捉えることができる作品だなと思った。

物語が進んでいくにつれてどんどんハマってて、展開が全く読めなかったから終始目が離せなかった。ずっと夢中になってみてました。

KAI役の遠藤健慎さんが本当に魅力的でした✨
オーディションで1000人の中から選ばれたことも納得です。ずっと彼の演技を見ていたいと思ったし、とても惹かれました。
今回の映画では、KAIくんの魅せるひとつひとつの表情が繊細で、すごく印象的だった。
特に今までは大人びた表情ばかりだったけど、最後に仁と2人きりになるシーンでは、無邪気な子供のような表情だったのがとても印象的だった。

稲葉友さんの作品は映画もドラマも多く見てきたけど、本当に演技力が高い俳優さんだなと思う。映画を見ている時に、いい意味で稲葉友として見たことがなくて、その役自身で自然と見てしまうから、俳優さんて本当にすごいなと思う。今回は複雑な心境の役だったけど、表情の奥に闇があるような、そんな表情がうまいな〜と思った。

作品自体も、あまりフォーカスされない男性のレイプについて取り上げていて、警察による調書のシーンやレイプを受けた人のその後がリアルに描かれていたと思う。自分もそれに似た被害を受けたことが少なからずあるので、主人公の気持ちに共感できた。

この作品を通してこういう現実があることを知ってほしい。また、このような悲しい経験をしたことがある人も、この作品を通してその傷を少しでも癒してほしいし、人間の愛について再び考えるきっかけになれればいいなと思った。

舞台挨拶にも参加させていただきましたが、それぞれの役者さんみんなが覚悟を持ってこの作品に挑まれていたことが伝わった。役とのギャップが大きかった、、

唯一うーんと思った点としては、こういう結末になっちゃったか〜という点と、KAIの今後が見たかったなと思ったことです!

でも、総じて最高な作品でした👏🏻✨
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