こたつムービー

アビエイターのこたつムービーのレビュー・感想・評価

アビエイター(2004年製作の映画)
-
春のスコセッシ・リファレンスの一環にて鑑賞。

これも3時間ありやがる。
が、先に「カジノ」を挟んでいたので、準備ができていた。

あまり特筆もないが、ロバート・リチャードソンの撮影が輪をかけて半端ないな、と思った。
キャサリンヘップバーン役のケイト・ブランシェットは相変わらず高水準なのだが、オレは良さがわからなかった。いわゆる超人にスコセッシは興味がつきない。どこまでもその人生をのぞきこんでやろうとする。で、尺も伸びるんだが、今回はどうだろうか。

明らかにスコセッシ自身がハワードヒューズに肩入れしすぎていることは伝わってくる。が、彼の功績や突き抜けた魂に、同時に敬意をオレも持つ。
3時間ずっと「フィツカラルド」状態だ。その狂気は刺激的だ。

レオナルド・ディカプーという「ミューズ」を得て、スコセッシの映画は第3章に入ってゆくんだな