ダビンチ

ベルファストのダビンチのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.5
最高だった。
とても泣いてしまった。
モノクロ映像で描くベルファストの激動と家族の絆、ケネス・ブラナー監督自伝的物語。
ケネス・ブラナー監督の子供の頃の体験が基になっているので非常にパーソナルな物語ではあるけれど、それと同時に今のこの世界に通ずるところもある対立、分断、悲劇もしっかり描かれている。
故郷が分断されるかもしれない不安と、それでも強く明るく生きていく姿が丁寧に描かれている。
全編に渡るモノクロによる映像美とヴァン・モリスンの楽曲がとても素晴らしい。
主演のジュード・ヒルの綺麗な瞳も印象的でしたが、周りの父、母、祖父母役の方々の演技アンサンブルもお見事。
特に個人的には母役のカトリーナ・バルフの力強い演技が好きでした。
ケネス・ブラナー監督の故郷愛、映画愛、家族愛が詰まった人生讃歌。
極上の映画体験ができる素晴らしい作品です。
「明日に向かって笑え!」
ダビンチ

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