宗教間の衝突が絶えない1969年の北アイルランド・ベルファストに暮らす少年とその家族の話。
冒頭数分で事態の深刻さを手際良く説明する演出が素晴らしい。事前に予備知識を入れずに観ても物語にスッと入れる親切設計でありがたかった。
少年の家族との触れ合いや恋などの微笑ましい小さな幸せが変な縄張り意識を持つ大人達によって潰されていくのが辛いし切ない。
辛い話だけど、映画自体はユーモアに溢れていて笑える所が多い。
祖父母夫婦の鋭いながらも愛に溢れた軽妙なやり取りも良いし、テストでいい点取って、やっと好きな女の子と隣の席になれる!と思ったら…の下りには爆笑した。
映画評価基準
この映画が好きか 8
没入感 8
脚本 10
映像 10
キャスト 10
感情移入度 9
音楽 9
余韻 9
おすすめ度 8
何度も観たくなるか 8
計89点