思ってたよりポップでしたな。
……ぐらいの静かな感想になってしまうのはCOVID-19に科学的アプローチではなく思想的アプローチを繰り返す人物の楽曲が全編に渡って使われていたせいで、それ、あらかじめ知ってたから淡々と見たんですが。
かつて愛聴していたミュージシャンのスタンスが自分と相容れないのはしょうがないけど、「コロナなんて誰も見たことがない」と「だからコロナなんて政府の陰謀だ」の間はけっこうな飛躍があると思うの。
もちろん「ロックダウンを止めさせよう」アジテーションは迷惑だけど、そういう歌は聞かなければ済むっちゃ済むし、だから俺のSpotify出禁にしていた「だけ」で、あえて名前を挙げて○○最低だな。
まで言う必要なかったボーカリストの声を2年ぶりに聞いたわけですが、案の定苦い顔になってしまう。
わざわざマスクしないで飛行機乗ったり公共の場でこれみよがしに自説をアピールするひとたち、あれ全部「はじめてのマイノリティー体験」に逆上する姿と見立てているんですが、そういう一派の先頭に立つ彼の姿、残念なんですよ。もともとそういうヒトではあるんだけど。その尻馬に乗るエリック・クラプトンに至っては何をかいわんや(＝流れ弾)。
というような、映画でないところに気を奪われそうなのをなんとかもちこたえたのは
- クライマックスで流れる"Everlasting Love"(上述ミュージシャンに関係なし)
- バイバイ、って挨拶が"Cheerio."なの、あれ良くないっすか
- ターキッシュデライト万引きしてよりによってなんでそんなの。って主人公が激詰めされるシーンがあるんですけど、ぷっちょみたいなやつでしょ、そんなにマズいん？
- もうひとつ料理でいうとアルスターフライってアイルランド名物の朝飯が出てくるんですがあれは……凄いねえ俺はじめて見た
