miuK

ベルファストのmiuKのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
2.5
そういえば観ていたけど、記録していなかった映画。

ベルファストの知識が皆無なだけに、ディープさは感じませんでした。

もっと勉強してから観たい。

訛った英語を聞けるのは最高でした。

他のユーザーの感想・評価

徐々にバディの純粋無垢さに魅せられた
「環境に優しいから」でさらに可愛さ爆発した

モノクロによることで暴動などの不穏さが増すことながら、消え難き家族愛とすべて包み込む祖父母の眼差しが印象的
演劇や映画がカラフルに見える世界はケネスブラナー自身が本当にそう感じて見えた世界なんだろうが、何より美しい
うーん、マイルド。
宗教だ民族だ領地だと、この後にも、なんなら現在に至っても遺恨を残していることを否定できない根深い分断と、当時死者も多数出た紛争という題材を思うと物凄くマイルドな仕上がり。子どもの目線とは言え血生臭さはほとんどない。

ただ、監督の出自から派生している映画と考えればその辺りを厳重にオブラートで覆ったこの作品の仕上がりの温かさはそのまま故郷への愛なんだろうとスムーズに受け取れる。
ここでこういうことがあって今があるけれど、そこには互いに絆を持った人々の血の通った生活が確かにあったんだよ、と。

マイルドが故に私にとっては評判ほどのインパクトはなかったし、オープニングの現代を映す解像度マックスなカラーからの色だけ切り替えたモノクロ映像はクリア過ぎて逆に妙な歯痒さを感じた。
後は好みの問題だろうけど音楽が前に出過ぎな気も・・(笑)

ケネス・ブラナー監督作品には信用を置いているし、勿論今作もその信用を逸脱するものでは全くない。描き方のマイルドさや優しさに関しては彼の監督としての上品なバランス感覚や流儀でもあって他の作品にもたまに感じるけど、やっぱりテーマの割にマイルド過ぎたかなぁ。
tachiichi

tachiichiの感想・評価

4.7
父親母親おじいちゃんおばあちゃん、全てが理想的な関係性だったなぁ。故郷が好き、家族を大切に思うことで豊かな人生は何倍にも膨らむような気がした。
映画監督たちの「幼少期おもひでぽろぽろ映画」ケネス少年編。「北アイルランド問題」を背景にまぁまぁほのぼのした話の中で要所要所の緊張感。ケネス君はこんな少年時代を過ごしてたのか。

カトリックとプロテスタントの小競り合いなんて子供にとってはどうでもいいこと。どんな宗教でも一部の過激派や原理主義者のせいで回りの人々の生活がめちゃくちゃになり故郷を離れることになるってのは辛いな。

暴動に巻き込まれるバディ君をヒヤヒヤして見てたら洗剤を万引きしてお母ちゃんにしかられてとっさに盗んだ理由が「環境に優しいから」って…、思わず笑ってしまった。緊張と緩和がお見事です。
バディ君が読んでるコミックがマイティ・ソーってのはシリーズ第一作目を監督したケネス・ブラナーの遊び心。



北アイルランド問題が解決に向かっていた頃の1997年、自分がルーマニアでホームステイしていた時に現地のカトリック親戚一家が遊びに来まして、何気ない会話の流れで猿から人間になったダーウィンの進化論の話をしたら当時10歳の娘さんが「人間は神様が作られたのよ!」と言ってたのを思い出した。
こういう考え方の違いも相手を尊重する事を忘れなければ少しは争いも減るのかな。自分はどちらかというと無神論者だし、どんな宗教を信じようと人様に迷惑をかけなければいいんじゃないでしょうか。あのルーマニアの娘さんがもし『2001年宇宙の旅』を見たらどう思うんだろう…、骨投げるとこね。
信じるものの違いで争うってほんとに理解に苦しむ。

お父さんと友人?の対立シーン、映画みたいでカッコいいね!
マトリ

マトリの感想・評価

3.0
ほぼモノクロだけど冒頭とラスト、映画館のスクリーンだけがカラーなのが良かった
映像はとても綺麗で音楽も良い感じ
印象に残る美しいシーンも多い
なのに観終わっても特に何も感じず…
場面がコロコロと切り替わる作品なので感情が追いつかなかった
自分は淡々としたものが好きなので向いてなかったんだと思う

主役の子供はめちゃくちゃ可愛い!
洗剤を選んだ理由が「環境に優しいから」ってのはほっこりした☺️
Keitan

Keitanの感想・評価

3.8
20230121 010
笑いあり、涙あり、心温まる佳作。子供のバディの目線で描かれる家族と当時のベルファレスト、宗教対立の物語。だけど実は母親の物語のように思う。故郷に生まれ縛られてきた彼女が解き放たれるストーリー。
レイエ

レイエの感想・評価

4.5
冒頭から圧倒された。

「環境に優しいから」には笑ってしまった。
とても良かった。
NYLON

NYLONの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

白黒なのに画面の中は暖かみで溢れてた。
出てくる登場人物だいたい良いやつだが、特に祖父母が良い。他の大人達が時代に振り回されて余裕がなさそうで、ジジババの達観っぷりが際立ってた。

街は宗教・紛争で大変そうなのに子どもには子どもの世界があって、振り回されながらもめいいっぱい生きてる!って感じも良かった。
tulip

tulipの感想・評価

3.8
良作でした。ベルファストの歴史も少し知ることができて良かったです。
「ベルファスト」の感想・評価を全て見る

miuKさんが書いた他の作品のレビュー

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.4

無限の可能性に対する希望と絶望が同時に味わえます。

アメコミヒーロー的思想とビリーアイリッシュ的思想が混在している。

こういった思想をマルチバースで表現している点がすごいトレンディだし、
マルチバ
>>続きを読む

シービスケット(2003年製作の映画)

3.0

馬を介して人との絆が生まれるお話

舞台はアメリカですが英国感あるサウンドが印象的でした。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

マットデイモンとクリスチャンベイルて、
我が推しセットなのに今まで観ていなかったとは。

カーレースについては詳しくないですが、車のスピード感が伝わって楽しく観れます。

2人が地面に転がって喧嘩して
>>続きを読む

デッド・サイレンス(2007年製作の映画)

2.8

、、、え?ミーガンもこんな感じ?

ワン君要素は盛りだくさんでしたが、イマイチ洗練されていない感じ。

初期の頃の作品だからかな。

目指せメタルロード(2022年製作の映画)

3.0

ロックは聞くけどメタルは全く聞かない、ブラックサバスぐらいしか知識のない私ですが、音楽と友情ネタは楽しい気持ちにしてくれますね。

監督の趣味を映像化したような如何にもネトフリ映画らしいトピックでした
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.4

人間として従うべきか、羊として纏めるべきか。
困っちゃいますよね、犬からしたら。

予告編ではミッドサマー的なゾッとするホラーかと思いましたが、実際はおとぎ話を観ているかのような不思議な感覚に陥りまし
>>続きを読む