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ムーンフォールのYYamadaのレビュー・感想・評価

ムーンフォール(2021年製作の映画)
3.5
【SF映画のススメ】
◆作品名:
ムーンフォール (2022)
◆SF映画のジャンル
現代劇 / ディザスター・スリラー
◆類似作品
・インディペンデンス・デイ
・ザ・コア
・パシフィック・リム

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・原因不明の力によって月が本来の軌道から弾き出され、あと数週間で地球に激突するという驚くべき事実がNASA(アメリカ航空宇宙局)にもたらされる。NASAは現地調査を試みようとするが、同時に組織内部で、とある情報が隠ぺいされていたことが発覚する。
・地球と月を救うため、NASA副長官のジョー・ファウラー、一流の宇宙飛行士だったブライアン・ハーパー、天文学博士を自称するKC・ハウスマンの3人が立ち上がり、未曽有の危機に立ち向かう…。

〈見処〉
①月が軌道を外れ地球に激突!
 歴史に隠された月の秘密とは——
・『ムーンフォール』は、2022年に製作されたSFアクション・スリラー映画。監督・共同脚本は、『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』などパニック・アクション大作で知られる「ディザスター(災害)映画の大家」ローランド・エメリッヒ。
・月と地球の衝突という危機に立ち向かう人類の姿を描いた本作の出演は、NASAの幹部で元宇宙飛行士のジョーをハル・ベリー、ジョーのかつての友人でもあるブライアンをパトリック・ウィルソン、自称天文学者で陰謀論者のKCを「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・ブラッドリーが演じる。共演はマイケル・ペーニャ、チャーリー・プラマー、ドナルド・サザーランド。

②公開までの過程
・興業では成功した『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』(2016)以降、批評面では苦戦が続く、かつての大作監督ローランド・エメリッヒ。前監督作品『ミッドウェイ』(2019)同様に、本作も中国系プロダクションの支援を受け、製作資金を調達。
・メジャー配給会社の支援を受けず、1億4000万ドルの予算が組まれた、インディペンデント映画史上最も高額な作品の一つとなった本作は、2019年から製作を開始。COVID-19の影響により遅延していた撮影は2020年10月からモントリオールで開始された。
・北米では、2022年2月にライオンズゲートから公開されたが、興業、批評面のともに惨敗。日本では、当初キノフィルムズ配給にて劇場公開予定だったが、Amazon Prime Videoでの配信に変更され、同年7月29日から独占配信されている。

③結び…本作の見処は?
伝説的なゴールデンラズベリー作品『バトル・フィールド・アース』を超えるトンデモ・ストーリー!!
◎:「月が落ちてくる!」 …映画史上最大級の災害が描かれる作品後半部のディザスター描写は、必見!
○:「地球的災害なのに局所的な人物描写」「ディザスターの間にちりばめる小粒なな危機」「ご都合主義なストーリー展開」「世界を救うのは中国」…近年のエメリッヒ作品の評判の悪いところをまとめて見れるお買い得作品。
○: 撮影時に53歳!宇宙人ばりに老化しないハル・ベリーの現在の変わらぬ姿が確認出来る。
▲:『インディペンデンス・デイ』が100倍リアルに感じてしまうほどの滑稽無垢な展開は、B級映画の耐性がない鑑賞者には耐えられない。
▲: CGの多用、質感のない画角…。ディザスター作品としての迫力は、往年の『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』には及ばないのが残念。
×: このストーリー展開で1億4000万ドルの製作費が回収出来るはずはない。プロジェクトを止める「Noと言う勇気」の大切さがわかる作品内容と興行結果。

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散々なレビュースコアの本作ですが…意外に楽しめました。
アトラクションムービーとしてのわりきり鑑賞向き作品です。
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