隠され続けた月の秘密とは・・・ ・・・?
2011年、宇宙飛行士のブライアンはスペースシャトルで衛星の修理中、謎の物体の群れに襲われる。
帰還後、事故の原因として地球外生命体の存在を訴えるも、NASAから人為的なミスと見なされ、却下されてしまう。
それから10年後、月が軌道を変えたことが影響し世界各地で天変地異が多発、人類に危機が迫ろうとしていた。
地球の恒星である月が地上に降りかかってくるという前代未聞のSFディザスター・パニック超大作。
B級にありがちな設定を昇華させるエメリッヒ監督の手腕にはいつも驚かされる。
月の引力に引き寄せられた大災害シーンは圧倒的で新しい。
ただ個人的に群衆が飛んでいかなかったのは残念。
内容は荒唐無稽で進め方もやや強引だったか。
素人が訓練ナシでいきなり宇宙に行ってしまうのはいくらなんでも無謀。
月は巨大建造物であるという陰謀論に加え、明らかとなる人類の起源に関してはちょっと惹かれるところがあった。
が、やはり監督の作風は90年代から変わっていないのだなというのが正直な印象。
「インデペンデンス・デイ」をリアタイで見ていた当時なら間違いなくハマっていたとは思うけど。
劇場公開を楽しみにしていたのに配信になってしまったのも惜しい。
これはただ天変地異の数々を楽しむということに尽きる。
むしろパニック映画はそれでいいのだと思う。