オンライン試写会で観賞
「ベニスに死す」を観てビョルン・アンドレセンについて見たい・知りたいと思ったことを余すとこなく見せてくれた素晴らしい作品でした。
美少年であったがために、周りに利用され搾取されてしまった少年の苦悩。
もう少し歳がいってたら判断できたかも知れないが、彼には誰にも守ってくれる人がいなかった。
オーディションの様子、不幸な生い立ち、訳も分からず日本でアイドル的に売り出され、歌まで出していたその時の貴重な映像。
そして結婚後の悲劇にまで掘り下げられています。
2018年に再来日した様子や
30代の自身の子どもとの映像。50代のテレビ出演の映像も映り、
とにかくどこをとっても、どの年代も圧倒的な美しさに 映像が映る度に歓声に近い声が出てしまった。
他に類を見ない美しさで、儚さと愁いがあり、ビスコンティが見出さなくても彼はどこかで見出されたんじゃないかと思う。
ただ色んな判断力がない年令に有名になってしまったことが悲劇だったかも知れない。
ドキュメンタリーではあるものの、ビョルン・アルドレセンのその存在感が半端なくカッコよく、普通に映画を見てるようで、いやそれでいてやはり素の部分も映し出されていて、
構成や内容も素晴らしい作品でした。
「ベニスに死す」のファンの方はもちろんすごく楽しめると思うし、ベルばらファンの私も楽しめました。
