このレビューはネタバレを含みます
期待してたほどヴィスコンティから受けた仕打ちについて語っていない。彼の死んだ家族について語る部分が多い。
繊細な少年が食い物にされた。それは今の時代もあまり変わらないのかもしれないが、彼の場合とても特殊な感じがした。というのも「世界一美しい」と形容されることはまず無いことだからだ。かつての世界一美しい少年が現在語っている姿は、とても同一人物とは思えない風貌で時の流れの残酷さを感じる。それにしても日本人が一番その美しさに反応したというのはどういうことなんだろうと考えてしまう。