あーさん

白い馬のあーさんのレビュー・感想・評価

白い馬(1952年製作の映画)
4.0
子どもが主役の映画特集〜第3弾


”赤い風船”と同時収録。

南フランス、海に注ぐローヌ川近くの荒地が舞台。
モノクロの画面。
美しい少年ファルコ(アラン・エムリイ)と白馬の紡ぎ出す物語。

冒頭から馬が群れで走る姿にとにかく惹きつけられる。馬も自然の一部であるかのようだ。私達の知らない動物の世界。

ああ、今作も魅せられるやつだな、と心の準備をする。

ファルコ役のアランくんがとんでもなく美少年。そこに真っ白な野生の馬。お互いに心を許し、友達になる。たてがみとファルコの長い前髪がそっくりなのが微笑ましい。

赤い風船より4年前の作品なのだが、小さいパスカルくん(監督の息子)も登場!
女の子みたいでかわいらしい。
亀をツンツン。。


とにかくすごいのが、何もつけていない馬にアランくんが乗ったり水辺を引きずられたりするシーン。これは一歩間違うと大怪我しかねない。。ほのぼのとしたシーンもあるけれど、ほぼ命懸けである。綺麗な画の中にも野性味が溢れる。

ファルコが夢の中で野生の馬と海岸を歩くシーンは幻想的で吸い込まれそうになった。。

そういえば、だいぶ前になるが(数少ない海外旅行経験の中で)イギリスの湖水地方を旅した時に野生の馬を見たことがある。かなり離れたところからだったが、湖で水を飲む姿に惚れ惚れしたことを思い出した。背中に何もつけていない生まれたままの馬は、誰の物でもないと主張するかのように誇り高く、凛とした風情がとても印象的だった。(ピーターラビットのような野生のウサギも見れたのだが、今作でのウサギの運命は。。)その時撮った写真は自分でも絵葉書のようだと思ったが、単にモデルが良かったということか笑 つくづく絵になるフォルムなのだなぁ、と。


ラストシーンは観る者に委ねられるパターン。
人生も受け取り方次第なのかなって私は感じた。。

もしかしてそれなりに山あり谷あり、波乱万丈、なんて思っている私の人生も誰かのうたかたの夢の一部なのかもしれない…。
そして、人生は最後の最後までわからないものだな。

どんなことになっても悔いのないよう、美しく生きようと思った。