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ワース 命の値段のmarutabatsuoのレビュー・感想・評価

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.4
主人公は保険のプロ。9.11アメリカ同時多発テロの政府補償金の分配のため被害者に命の値段を付けるという、どう考えても報われない仕事に挑んだ男の姿を描く。

プロフェッショナルとしての仕事運び、感情を入れず、例外を作らず、規定通りにやれば上手くいくはず、だったが……。

対峙する遺族たちは金の多少ではなく、それぞれの想いを聞いて欲しかったのだ。ひとりひとりの生きていた証として向き合って欲しかったのだ。

良い作品だが、やや類型的で主人公の人間性を深掘りし、政府や被害者家族と間に立った交渉をスリリングに描いて欲しかったなというのが正直なところかな