磨

チェルノブイリ1986の磨のレビュー・感想・評価

チェルノブイリ1986(2020年製作の映画)
3.5
チェルノブイリ事故は歴史的な惨劇として当然知っていましたが、チェルノブイリが現在のウクライナにあったという事をつい最近知った“にわか歴史&地理好き”です。

最初に謝っておきます。ゴメンナサイ(笑)

…はい、そんな《ウクライナ・ソビエト社会主義共和国》で1986年に起きた史上最悪の原発事故を題材にしたヒューマン・ドラマ。

物語の主役となるのは爆発直後に現場に急行した消防士と、その仲間や家族。
恋愛ドラマや家族ドラマをやりつつ、急にドカーーーン!!!となる(あの発電所を眺める彼らの先、内部では制御棒を一斉に挿入していたと思われる…)。
事故の詳細やそれに至るまで経緯などは省略。命を賭けたスリリングでドラマティックなシーンはあるものの、あくまで一般人目線から物語。詳しい概要は別で調べる事がオススメ。

従って、事故どうこうよりもヒューマンドラマという側面が大きい。頭を切り替えそちらから見れば最近のロシア映画で良く観る展開だった。普通に楽しめて、そして普通に長尺気味(笑)

ハッキリ言うと少し前に観た〈ある邦画〉と同じような展開になる。正確には違うのだけど、まぁ‥これ扱うとこれあるよ的なモノなので、推して知るべしである。


ちなみに、本作のプロデューサーであるウクライナのアレクサンドル・ロドニャンスキーと主演・監督・製作を兼ねるロシアのダニーラ・コズロフスキーはウクライナ侵攻の際、いち早く戦争反対の声明を発表。日本の配給会社ツイン(←中国、韓国映画よく配給してるよね)は、収入の一部を人道支援活動に充てるそうです。

わざわざこんな事言いたくないけど、最近じゃ街中のロシア語表示見ただけて怒り狂う輩もいるらしいので念のため…。
磨