女将

帰らない日曜日の女将のネタバレレビュー・内容・結末

帰らない日曜日(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この身ひとつ
これから手に入れてゆくだけ
失うものは何もない
生まれた時に奪われてた

精液を嗅ぐ仕草がこんなにも美しいとは。
身分違いの恋。愛する人の死。
2人の顔も裸体も綺麗で目の保養になったけど、
悲恋、悲恋で息が止まりそうだった。こんな映画が大好き。

こないだ観たモノクロ映画の、ノベンバーぽくない??

身分違いの恋と言えば、高校1年生の時。
ポットン便所でお風呂からは蟻が出て刺されたら強烈に痛い木造アパートに住む女将が彼の実家に招待された。

バスに揺られて辿り着くと、高級住宅街で水洗トイレが2つもある庭付きの立派なお家だった。1番お気に入りのスポーツブラをつけて行った自分を恥じた。

頭脳明晰で有名な男子校に通う彼の机には国語の問題集があった。彼に褒められたくて、必死で問題に挑戦する女将。

机に向かう私を後ろから見守る彼の唇が私の首筋に触れた。キスをされることもなく、
ただ、それだけだった。

それからも体の関係もなく交流は続いていたが、私が貸したオザケンのCDケースを割って謝らなかったことが嫌で大嫌いになった。

若い頃は、些細なきっかけで急に気持ちが冷めてしまうよね。

どちらにしても家柄が違い過ぎて結ばれない運命でしたから、オザケンに感謝します。
女将

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