織田

ちょっと思い出しただけの織田のレビュー・感想・評価

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.7
“ある一日”だけで遡る、ふたりの6年間。

「ある一日」が単なる「ある日」ではないから「ちょっと思い出す」きっかけになるわけですが、
かと言ってその日が毎年スーパー特別かといえば違って。「ある一日」の持つ日常性と、思い出が彩るちょっぴりの特別感が抜群。

ちょっと / 思い出した / だけ
この3つに含まれた意味をこの上なく表現していて、このタイトルはあまりにも秀逸。特に「ちょっと」と「だけ」(英語で言えば「just」の部分)の無造作で何でもないような香りが、映画に圧倒的な優しさと肯定を生み出してると思う。

個人的に刺さるとかエグられるとかとは違う沁み方でしたがめっちゃ良い映画でした。『青の帰り道』とか『花束みたいな恋をした』と比較して観るとアプローチの違いがはっきりしてて面白いです。

池松壮亮と伊藤沙莉すごく良かった……阿吽の呼吸みたいな会話劇とディスコミュニケーション。タクシーに乗るたびにきっと二人をちょっと思い出す。そんな素敵な映画でした。

目が舌打ちしてる〜はパワーワードすぎて笑った。今度から僕も使います😌



🔽感想です(ネタバレあり)🔽
https://eigakatsudou.com/archives/choiomo.html
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