『わたし達はおとな』を観て、比較対象としてタイトルがあがっていた『花束みたいな恋をした』を観た後、本作も、そういえば観たいと思っていたなと思い出す。
伊藤沙莉さんと池松壮亮さんは、カップルというより同僚っぽい(演技がどうという以前に醸し出す雰囲気が)
それぞれのキャラクターは合ってる、でもこの2人は恋に落ちそうにない。
ってちょっと思った。
花束って言えるような華やかさはない、だからこそずっと続きそうな関係も、照生が生き方を変えざるを得なくなったときに噛み合わなくなる。
変わらず寄り添おうとする葉から遠ざかりたくなる照生の気持ちもわからなくはない。くだらないプライドかもしれない、でも葉との関係はもう安らげるものでは無くなってしまったのだ。誰のせいでもなく。
ちょっと思い出しただけ、なのは葉の方で、照生はといえばまだ部屋のそこかしこで思い出が匂っているんじゃないだろうか。
私もちょっと思い出したよ。
(2022年配信15本目)
追記: 鑑賞中は別に平気だったけど、後でクリープハイプの曲だけ聴いたら、(自分のことじゃなく)この映画を思い出してちょっと涙出た。