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麻希のいる世界のhoshikazukanjoのネタバレレビュー・内容・結末

麻希のいる世界(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

『さよならくちびる』でハルレオのファンを演じた2人が今作では主役に。

・好きなところ
麻希役の日髙さん(『さよならくちびる』で歌ったのは即興だったそう)たしかにすごく歌がうまい。
麻希が東京に行くと告げるシーン、小屋だけを映すという、「大事なシーンは見えないところで起きている」ルビッチタッチ。そこから好き好き言いながら小屋から飛び出して沈みかけてる太陽の方へ駆けていくシークエンス。



・苦手なところ
すみません、それ以外すべて…。なんでこんなに台詞が絶妙に不自然なんだろう。一周まわって何度も吹き出しそうになってしまった。すぐに若者とは程遠い人がつくったのだろうなと察しがつく。当たり前だけど、20代の若手監督たちの方がよほど自然にできる。まあでもある意味「映画的」といえる言い回しなのかもしれない。塩田さんの『映画術』は本当に勉強になる映像理論ばかりだったし尊敬しているけど、ガチガチすぎてそうなってしまったの…?それにしても何を伝えたいのか、話が散漫すぎてよく分からない。音楽をつくる衝動にしたってもう少し丁寧にできたはず。この場で本当に気持ちよく音楽してる人、いた?もう帰り道は『はじまりのうた』のサントラ聴いてお口直ししていた。そして祐介が怖すぎた。最近も事件あったけど、意中の相手からの「No」をしっかり受け止められるようじゃないとダメですよ。本当にキモすぎてゾッとした。この作品に出てくる男性陣が全員恐ろしい。朝日ホールは席の間隔ぎちぎちだから最後まで見たけど、端の席だったら間違いなく途中で退場してました。


辛辣感情になってしまってすみません…。
でも塩田さんもこの作品に対して自信なさげなんだろうな、とその後のQ&Aで感じました😂
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