汽笛の音で目を覚ます

パール・ハーバーの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

パール・ハーバー(2001年製作の映画)
3.3
あくまで史実を題材にしてるというだけで、戦争映画として見ちゃうと色々とめちゃくちゃ。ただの男女の3人の複雑な三角関係を描いた恋愛エンタメ映画とだけ思ったほうが見やすいとは思う。

自分はそこらへん割り切って見れてしまうほうだとは思うけど、それにしてもこのベタな恋愛描写で3時間はあまりにも長かった。なんか友情も愛も薄っぺらいから、主人公もヒロインも友達も、みんな好きになりづらい。せっかくの熱くなれそうなシーンでも、そのせいで心があんまり動かなかった。そういう意味では、人間ドラマは最低限にして、エンタメに振り切った展開でも良かったかも。

映像に関して言えば、リアリティはともかくCGや規模感が凄くて、戦闘の迫力は充分ある。爆発のシーンはどれも気合いが入ってて良かった。題材元が題材元なので面白いと言っていいのかは微妙なのかもしれないけど、フィクションと割り切ってしまえば、普通に満足できる出来でした。

とはいえ、やっぱり終始偏ったアメリカらしい価値観と恋愛観がずっと付き纏う映画ではあるので、頭を空っぽにしてアメリカ万歳ができる人じゃないと心から楽しむのは難しい気もします。