siorinn汐鈴

叫びとささやきのsiorinn汐鈴のレビュー・感想・評価

叫びとささやき(1972年製作の映画)
3.6
見目こそ美しいけれど醜く、一見美しくこそないけれど気高く優しいもの。ベルイマン、なかなかに意地悪爺さんだったのかなと(野いちご観た時もそう思った)

観た後、リア王をちょっと思い出したり。

記憶の中では、美しく彩られた過去の出来事。虚構の中ではそれは汚されない。

しかし事実とは実に残酷でエゴで個人的なもの。

三姉妹の次女はある意味幸せなのだよね、そんな世界で一生を「幸せだった」と記憶して逝く。
事実を知るのはいつも残された誠実な人。

ベルイマン、怖い人…
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