U子

叫びとささやきのU子のレビュー・感想・評価

叫びとささやき(1972年製作の映画)
3.8
三姉妹のそれぞれの苦悩。
赤、白、黒で統一されている世界。
真っ赤なその部屋は誰かの体内にいるかのよう。
次女は余命幾ばくもなく、痛みに悶え叫ぶ。妹は優しく穏やかに姉を気遣うが、
どうやら姉の好きな医者と不倫している。
長女は冷淡で、しっかりもの、
夫との関係も冷え切っている。全て偽りと叫ぶ。
次女が死後蘇るのが印象的だった。
偽りの家族関係の中で、
最後幸せだったと語る。
召使いアンナの胸に抱かれているシーンが美しい。
映画史上一番美しいホラーなんじゃないだろうか。
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