死とは何か、痛みとは何か、他者の苦しみに私たちはどれだけ寄り添えるのか。
終盤、死んだはずのアグネスが一瞬蘇り、母親を求める場面は、まさに「人間が死に際に欲する愛」の化身。
それに応えられない家族の…
作品の全てが理解できたかというと、そうではないと言わざるを得ない。それでも尚、面白い作品だった。イングマール・ベルイマンらしく、人間の深層心理に鋭く迫っている。最後のシーンの亡くなる女性の本音が、物…
>>続きを読む病気を患っている次女、姉、妹、召使い。
4人の内面の叫びを鮮やかな色彩で抉り出し、
沈黙、神、嫉妬、性、命を強烈に活写した、
イングマール・ベルイマン監督後期の傑作。
冒頭の長い沈黙、
過剰に多用…
癌に犯された次女を看取る為に姉と妹は屋敷に帰ってくる。
イメージが強烈すぎる映画だった。舞台となる屋敷はどこも赤で埋め尽くされている。人物達の心境描写ともとれる回想や回顧のシーンの中に…
(c) 1973 AB SVENSK FILMINDUSTRI