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ベロゴリア戦記 第1章:異世界の王国と魔法の剣のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ドミトリー・ディアチェンコ監督が手掛けたアクション・アドベンチャー『ベロゴリア戦記』シリーズの第1作である本作は、"光の魔術師スヴィヤトザル"として出演した人気TV番組のチャレンジ企画でイカサマ行為を働き意気揚々とファイナルステージ進出の満足感に浸るも、とある依頼を受けたその後日に"嘘"がバレてデパート内で逃走劇を繰り広げていた中、プール施設のウォータースライダーに逃げ込んだところ異世界"ベロゴリア王国"へと転移し、そこで待ち伏せていた老爺から自身が"伝説の戦士イリヤ・ムーロメツの息子"であることや父親の形見の指輪を託された、口先だけで人を騙しながら生き抜いてきた児童養護施設育ちのペテン師イワンが、王国を統治するドブリーニャの歓迎を受けるもその妻ヴァルヴァラによって地下牢へ収監されたことで、不思議な魔術を使う600歳の魔女バーバ・ヤーガやある"秘密"を抱えた協力者のヴァシリーサの手引きを受け地下牢からの脱獄に成功した、魔法の剣と水晶の力によって不死身となり王国を1000年にも渡って支配していたコシチェイと行動をともにし、水を操る半魚人ヴォジャノイを仲間に加え人間界に戻るために必要な"魔法の剣"が隠されているという"白の山"へと向かうもヴァルヴァラの追跡に遭い思いも寄らぬ事態に遭遇したことで、一度は人間界に逃げ戻るも勇気を奮い立たせヴァルヴァラたちとの戦いに身を投じていく様が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としてはペテン師・イワンを演じた主演のヴィクトル・ホリニャックに関しては惹かれるものはあまり感じられなかったが、作品自体はコメディ満載で気軽に楽しめるアドベンチャー作品でしたし、続編が気になる結末も見せてくれたので最後まで飽きることなく視聴はできました。ただ、どちらかと言えば子供よりで前文で触れたコメディも意外とベタでシュール。物語のスケールは壮大だが第1章とのことで説明不足な点も見られますし、わりと終盤も小波な盛り上がり程度でアクションも控えめ。なので期待して視聴するほどのものではないかと。それでも登場人物らが織り成すユニークな掛け合いや悪役ながらしっかりとコメディを見せてくれることなど気になる点もありましたし、暇つぶしに最適な一作といったところでしょうかね。それなりに楽しめました。
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