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WOLF ウルフのnoborushのレビュー・感想・評価

WOLF ウルフ(2021年製作の映画)
2.0
Wolf 2021年作品
4/10
ナタリー・ビアンチェリ監督脚本
ジョージ・マッケイ リリー=ローズ・デップ
パディ・コンシダイン マーティン・マッキャン テリー・ノタリー
自分が動物だと思い込む患者達の治療施設に自分が狼だと思う青年(マッケイ)が
入院する。施設にはさまざまな動物だと思っている患者がいて、
施設の患者の一人(リリー=ローズ(猫と思っている。))と仲良くなる。
青年の矯正は困難を極めて、矯正方法も厳しくなる。
まず自分を動物と思う精神病というものが凄い曖昧で、これを思いついた時点で
もうすこしいろいろ考察すべきだったと思うが、アイデアだけで終わっている。
まず自分が動物だとは思う本気度がどの俳優をとっても全然伝わらない。
狼の動きをマッケイは学んだようだけれど、その必要はあったと思えない
一般人が狼に触れらることは少ないので、そもそも狼だとは思わないのでは。
また本気で自分を猫だと思っていたら、狼は危険なのでわざわざ側に
寄っていったり交尾(あえて交尾)しないと思う。
パディ・コンシダイン扮する医師が人間は万物の霊長であるから云々といって、
強制するのだけれど、とても洗練された治療とは言えない。
逆に患者が着ぐるみをもっているというのもさっぱり理解できない。
矯正するなら施設に来た時点で破棄されてそうなのに。
この映画のテーマが人々の自由意志と、それを阻害するシステムということであれば
「カッコーの巣の上で」「クイルズ」など遥かに素晴らしい映画があり、わざわざ
この映画を選択する理由は全く無い。
マッケイとコンシダインの無駄遣い。
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