あーさん

SAYONARA AMERICAのあーさんのレビュー・感想・評価

SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)
-
2019年 細野晴臣のアメリカ・ツアーのライブ・ドキュメンタリー♪

たまたま上映後に細野さんの登壇があることを知り、日付が変わる瞬間を待ってチケットをゲット!
めちゃくちゃ意気込んだけど、そこまでしなくても良かったみたい。。笑 
アイドルじゃないからね。

いやいやいや、何ですか、これは❗️
細野さんが御歳74歳ということにもびっくりだけれど(このライブの時は72歳)、アメリカのファンがこんなに細野さんの音楽をずっと追いかけてちゃんと理解して聴いてくれている!という事が、驚きだったなぁ。。
あの人たちに比べれば、私なんてファンの風上にも置けないかも。
YMOから入って、♪風をあつめて
みたいなやさしい歌を歌っていることを知ったのも、矢野顕子経由。
はっぴいえんどとか、おチビ過ぎてまだ音楽聴き始める前だったし。
それでも、お小遣い貯めてYMOのカセットテープ(あの頃はラジカセで聴けるカセットが便利だった♪)買ったりしてた。
松田聖子へ何曲か楽曲提供もしていて、シングルは全部持ってる♪
懐かしい日々。。

とにかく今作、ライブシーンが多くてカッコいい❗️細野さんの声が素敵!
アメリカのルーツの音楽をやります!ってカントリーとかジャズっぽい曲を、ほぼ歌ありで聴くなんて思わなかった。
テクノも良いけど、細野さんの良さはこういうスタイルの方が、より感じられるんじゃないかな♪
何より、ご本人が楽しそう!
MCも流暢な英語で、ジョーク交えたりなんかして。お客さんとの掛け合いも楽しい。。
(際どい日米関係のジョークも、細野さんの手にかかると知的に感じる♪ファンの合いの手も絶妙!)
ドキュメンタリーだから、ライブ前後、最近の映像もある訳だけど、普段の姿はやっぱりちょっとオシャレなおじいちゃん♪
でも、ステージに立つと、超カッコいいミュージシャン❗️
このギャップが堪りません。。

あと、バンドのメンバー(Gt.高田蓮、Ba.伊賀航、Dr.伊藤大地、Key.野村卓史)のパフォーマンスが最高!
マンドリン、スティールギター、アコーディオン、楽器の引き出しも盛り沢山♪
演奏が素晴らしいのは勿論、音楽やってる人独特の佇まいが私好みなんだなぁ。。
錚々たるミュージシャンのサポートや音楽家として活躍する素敵な人達!

しばらくライブに行けてないから、ちょっとしたライブ気分も味わえて、本当に幸せな時間だった💓

で、生 細野晴臣❗️
トークがもう、冴えてますね〜
司会の方も、なかなか細野さんの事を熟知した上での質問だったり、進行がとてもスマートで、仕事ができる女性だったのでより楽しめた!ありがとうございます♪
そして、細野さんの言葉のチョイスがすんばらしく的を得ていて、ちょうど良い塩梅なのがお見事!
YMOの中でも一人だけ少し年長で、一番落ち着いている細野さんだけれど、あの朴訥とした風貌にほっこりする♪
コロナ禍で世の中がどうなってしまうのか、音楽業界が心配、そしてライブを観に来ていたアメリカのあの人達がどうしているのかとても心配…と語る細野さん。
そうだよね、こんなことになるなんて、誰も想像しなかった。
家から一歩も出ない日が続いて、、というバンドマン達の話も切実だったな。
もう、2年前のあのライブが大昔のことのような気がする、あんなことまたできるのかな?って言ってたけど、ご自身で改めて今作を観て気持ちが変わったみたい!
"もうちょっと、なんかやってみるか〜"と言ってくれたその言葉に、私は大きな力をもらった☺️

わー!!本当に観に行けて良かった❗️

小学6年生の時に、初めてYMOを聴いた時の衝撃から約40年。。
とんでもなくカッコいいあの人達の背中を、ずっと追いかけてきた気がする。
今聴いても全然色褪せないどころか、新鮮な気さえする音楽の数々。
紛れもなく、細野晴臣は私の青春の1ページ。



**いつものひとり言

私が観た渋谷のシネクイントは、パルコ横の小さな映画館なのだけれど、音響が良く、細野さんも'ここで是非映画を観てみたい'と仰っていた。
あんまり感動したので、大学生でバンドをやってる(た?)上の息子に"絶対に観た方が良い!"と強く勧めたら、後日観に行ってましたね。(ウチの息子もベース弾き♪)


あれから、細野さんの曲ばっかり聴いてる ♪♪
(♪Mad Pierrotとか♪恋は桃色とか、、最高だな!)

なんか、懐かしくて、あったかくて、カッコよくて、ずっと、幸せ。。
あーさん

あーさん