みむさん

デスパレート・ランのみむさんのレビュー・感想・評価

デスパレート・ラン(2021年製作の映画)
3.5
トロント国際映画祭にて。

(※映画祭タイトル「Lakewood」。米国公開タイトルが「The Desperate Hour」に変わっていた)
「ソルト」のフィリップ・ノイス監督作。
84分ほぼナオミ・ワッツ一人芝居、よ~く走る🏃
「The Guilty/ギルティ」の別視点とも思える映画で面白い。

ある日、いつものようにエイミーは朝のジョギングに行ってる間に息子の高校で銃乱射事件。
あんな森の奥にジョギングいっちゃって、緊急時にすぐ戻れないっていう。

走ったほうが早いか、車を待つか、普通なら車を待ったほうが早いと思うけど、この緊急時はそうもいかない。知り合いもみんな慌ててるし電話は混み合ってるし。こういうときは実際どうするのがベストなんだろうな?

息子の居場所と生存を確認したい母、息子を助けたい母、とにかく母の思いは強い。強いゆえにちょっとやりすぎじゃないかって第三者は思うけど、エイミーの気持ちを考えたら冷静になれないのもわかる。

冷静になれない状態では話の内容も全く違う方に解釈してしまうこともあるし、状況次第で言葉の意味の取り方も違ってくる。このあたりの「確かにそう取るかも」と思わせる脚本うまいと思う。

短い尺をまさに駆け抜けるようにスリラーを味わうというなかなか面白い映画だった。

それにしてもこれ心臓が縮む…。