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レイジング・ファイアのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

薬物強奪犯を追う、刑事の話。

ドニー・イェン主演作という事で、彼が演じる主人公ボンがカッコ良かったですね。
白黒のハッキリした正義漢で信用が出来るし、アクションシーンのクオリティーは言わずもがな。
防弾チョッキを手に巻いて大人数と戦う場面は新鮮だったし、本作は格闘だけでなく、ガンアクションやカーアクションでも魅せてくれます。
中でも、車とバイクによるタイマン対決は、これまた見た事のない映像で印象に残りました。

この様に、ドニー・イェンの演技を見るだけでも、お腹一杯にさせられるのですが、本作は物語や敵役にも見応えがあります。
主人公は清廉な正しい人間なのですが、その正しさ故に、彼は仲間を断罪し、恨みを買ってしまうと。
この“遺恨”としか言い様のない、両者の関係性は必然的に戦いをより熱いものにしてくれました。

敵役に関しては、容疑者を拷問して死なせるのは頂けないものの、上司や関係者の裏切りには同情する部分があって、ちょっと肩を入れて見てしまう。
正直、警察よりも敵側を応援しながら見てしまったし、だからこそ、ラストで彼らが1人ずつ散っていく姿には、グッと来るものがありましたね。

アクションだけでなく、物語やキャラクターも良いし、もっと言えば、どのショットも決まっていて、映像面のクオリティーも高い。
いや~ちょっと香港映画を舐めていて、ごめんなさい!という感じですよ。
下手なハリウッド映画よりも、全然レベルの高い作品だと思うし、むしろ本作を越えるハリウッド映画を探す方が難しいかもしれません。

まぁ、ジャンル映画なので、万人向けとは言いませんが、アクション映画好きなら必ず刺さると思うので、アクション映画好きな方には是非見て欲しい作品です。
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